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瀬織津姫は封印された女神!「実は天照大御神の妻」って本当?

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神社巡りや占い、インナーチャイルドに興味のある方だと、「瀬織津姫(せおりつひめ)」の名前を聞いたことがあるかもしれません。

「日本の神様の話が載っている古事記や日本書紀には出てこない名前らしいけど、何者なんだろう?」と不思議に思っていることでしょう。

このページでは、「瀬織津姫とはどんな神様なのか」や瀬織津姫ゆかりの神社をご紹介します。

瀬織津姫の神格やご神徳を知り、霊的存在への理解を深めることは、自分自身を高めることにつながります。

瀬織津姫とは?

瀬織津姫の存在がわかる文献や、瀬織津姫の神格、日本の神々の系図における瀬織津姫の立ち位置を説明します。

瀬織津姫はどんな神様?能力や名前の由来

瀬織津姫は女性の神様、つまり女神です。

「どんな能力があってどんな神様なのか?」は、おおはらえことばの1節から概要を読み取れます。

遺(のこ)る罪は在(あ)らじと 祓(はら)へ給(たま)ひ清(きよ)め給(たま)ふ事(こと)を 高山(たかやま)の末(すゑ) 短山(ひきやま)の末(すゑ)より 佐久那太理(さくなだり)に落(お)ち多岐(たぎ)つ 速川(はやがわ)の瀬(せ)に坐(ざ)す瀬織津比売(せおりつひめ)と云(い)ふ神(かみ) 大海原(おおうなばら)に持(も)ち出(い)でなむ

※引用 : 開運招福ウェブ

現代とは異なる古い日本語なのでわかりにくいかもしれませんが、この1節には、「流れの速い川におられる、瀬織津姫という神が、祓い清められた罪を海へ持っていってくれます」といった内容が書かれています。

このように、瀬織津姫は罪・穢れを川の速い流れによって海へ押し流してくれる、いわば「浄化」の力をもつ女神なのです。

そもそも、おおはらえことばを唱える神道の儀式「おおはらえ」が、罪と穢れを祓う浄化を目的とした儀式なので、瀬織津姫が浄化に関わる神であることは自明ですね。

瀬織津姫の名前の由来は、「背 下りつ(セオリツ)」ともいわれています。

「背」は夫や恋人など親しい男性のことを指し、ある男神が瀬織津姫を妻に迎えるとき、男神自身が階段を降りて瀬織津姫を招き入れたエピソードを象徴しているのです。

「瀬織津姫を妻に迎えた男神は誰なのか?」は後述します。

ちなみに、瀬織津姫の誕生日は「3月3日」です。

桃の節句の日、また数字が意味深ですね。

なぜ瀬織津姫がいたとわかるの?

瀬織津姫の名前が確認できるものは2つあります。

1つは、大祓詞(おおはらえことば)です。

おおはらえことばは祝詞。神様にささげる言葉)の1種で、おおはらえことばの1節に瀬織津姫の名前が出てきます。

もう1つは、「ホツマツタエ」と呼ばれる文献です。

さまざまな説が飛びかっていますが、ホツマツタエは古事記・日本書紀よりも古い歴史書だといわれています。ホツマツタエには瀬織津姫の出自や経歴が細かく書かれており、瀬織津姫の存在を裏付ける有力な文献です。

ちなみに、古事記・日本書紀に瀬織津姫の名前はありません。このため、瀬織津姫は世間であまり知られておらず、謎の多い神様となっています。

瀬織津姫の系図での立ち位置

人間の社会に家系図があるように、日本の神様の世界にも系図があります。「〇〇神は△△神の娘で、△△神は▢▢神の息子で……」といった関係性が図として残っているのです。

ホツマツタエには、日本の神様の系図が載っています。

※引用 : 東北縄文文化研究会 ホツマの系図

瀬織津姫には「ムカツ姫」という名前もあります。上の系図では「ムカツ姫」と表記されていますね。

系図からは、ムカツ姫は「オオヤマツミ(古事記・日本書紀にも名前が載っている男神)」の姉妹であり、「アマテル」の妻であることがわかります。

先述した「瀬織津姫を妻に迎えた男神」とは、アマテルのことです。

「アマテル」の正体や、アマテルと瀬織津姫の関係については、後ほどくわしく解説します。

瀬織津姫と波乗りうさぎ

福岡県の波折神社は、波乗りうさぎの像で有名な神社です。波折神社の波乗りうさぎの像は、慶応2年(1866年)に奉納されたもので、パワースポットとして知られています。この波折神社は、瀬織津姫をまつっている神社でもあるのです。

瀬織津姫をまつっている神社は、このようにうさぎをモチーフにした像や装飾が置いてあることが多いです。

※参考 : クロスロードふくおか 波折神社の波乗りうさぎ

瀬織津姫にまつわる謎を解明!

古事記・日本書紀に載っていない謎の多い女神であるため、瀬織津姫についてはさまざまな説が飛びかっています。

さまざまな説の真偽や、瀬織津姫の正体、また瀬織津姫の夫アマテルの正体に迫りましょう。

瀬織津姫=龍神様の真偽

先に述べたように、瀬織津姫は流れの速い川におられる神様です。日本に限らず東アジア全体の傾向としていえることですが、古来、龍は「主に水の性質を持つ上位の神霊」として崇められてきました。龍神には、水を司る神として信仰されてきた歴史もあります。

このため、川すなわち水と関連の深い瀬織津姫は「龍神」でもあると考えて差支えないかもしれません。

参考 : よくわかる「世界のドラゴン」事典

余談ですが、2016年に大ヒットした映画「君の名は」について、「主人公の三葉は瀬織津姫をモチーフにしているのではないか」という説があります。

主人公の名前「三葉」は、新海誠監督が水を司る女神「罔象女神(みつはめのかみ)」からとっており、罔象女神は瀬織津姫(せおりつひめ)の別名とされているからです。

参考 : AGLA 映画『君の名は。』を感じる西のお伊勢様 ~山口大神宮~ 『四季に寄り添い、祈るように暮らす(連載第六十六回)

瀬織津姫=弁天様の真偽

弁財天の正体は瀬織津姫です・

「弁天様」とは、七福神(福をもたらす7柱の神様)の1人で財宝を授けてくれる女神のことで、日本のあちこちでまつられています。

有名なのは、京都の「銭洗い弁天」ですね。

※「柱」は神様を数えるときの単位です。

弁天様は「弁財天」や「吉祥天」とも呼ばれ、兵庫県の六甲比命神社でもまつられています。

この六甲比命神社は瀬織津姫をまつる神社でもあり、弁天様と瀬織津姫が同一視されているのです。

「六甲比命神社で、弁天様と瀬織津姫が同一視されている」という意味では、「瀬織津姫=弁天様」は正しいといえます。

天照大御神との関係

ホツマツタエによれば、瀬織津姫が男神「アマテル」の妻だったらしいことは先述しましたね。

実は、この「アマテル」は、日本神話の最高神として知られる天照大御神のことです。

「天照大御神は女性じゃなかったけ?」と戸惑う人もいるかもしれません。

たしかに、古事記・日本書紀においては、天照大御神は女神です。しかし、ホツマツタエでは天照大御神は男神として書かれており、瀬織津姫を正室として迎え入れています。

つまり、瀬織津姫は天照大御神と正式な夫婦の関係なのです。

瀬織津姫=天照大神荒魂の真偽

「天照大神荒魂(あまてらすおおかみあらみたま)」とは、天照大御神を構成する2つの魂のうち1つのことを指します。

古代の日本の考え方では、神霊は種類の異なる2つの魂が合わさってできていると考えられていました。

種類の異なる2つの魂の1つが「荒魂(あらみたま)」、もう1つが「和魂(にぎみたま)」なのです。

「瀬織津姫は、天照大御神の荒魂にあたる存在なの?」と問われれば、答えはイエスです。徳島県に位置する朝宮神社は、天照大御神の荒魂として瀬織津姫をまつっています。

名前の通り、荒魂は荒々しく戦闘的な神霊で、対となる和魂は温和な神霊です。

白龍との関係

白龍と瀬織津姫の深い関係

白龍は、日本ではしばしば白蛇と同一視されます。中国から伝えられた白龍の言い伝えと、日本にもともとあった白蛇を信仰する習慣が混じり合ったためです。

そして、神奈川県の箱根にある「深沢銭洗弁財天」は、白蛇の化身として瀬織津姫をまつっているのです。

これらのことから、瀬織津姫は白龍とも同一視されることのある女神だといえます。

※参考 : 箱根のパワースポットで開運!塔ノ沢駅0分の「深沢銭洗弁天」&あじさいの「阿弥陀寺」

瀬織津姫は封印された?

「瀬織津姫は封印された女神だ」といわれます。

この「封印」とは物理的な封印ではなく、史実としての封印です。わかりやすくいえば、「歴史から消された」の意味です。

消された理由として「古事記が作られた当時の為政者の持統天皇が、自身が天皇であることの正当性を裏付けるために、天照大御神を女神であることにしたかったから」という説があります。

持統天皇は女性の天皇でした。

現代日本とは異なり、飛鳥時代から奈良時代にかけてはしばしば女性が天皇になりましたが(推古天皇や皇極天皇など)。それでも男性に比べると数は少なく、持統天皇は自身の地位の正当性に不安があったかもしれません。

そこで持統天皇は、天皇の先祖であり最高神である天照大御神を女神だということにして、女性が天皇になることを正当化しようとした……という説です。

天照大御神を女神であることにするには、天照大御神の妻の存在は邪魔になります。このため、瀬織津姫の名は古事記・日本書紀に載らなかったのです。

瀬織津姫は稲荷神社と関係が深い

お稲荷様をまつる神社は、主祭神としてまつっている神社が日本全国で2970社[3]、境内社・合祀など全ての分祀社も合わせると32000社もあります。

稲荷信仰は、荼枳尼天(真言密教における神のような存在)と日本の稲荷神が習合し、真言宗が全国に布教されることで真言宗とともに全国に広まりました。

瀬織津姫は、このように日本全国でよく知られている稲荷神社とも関係の深い神様です。

兵庫県の六甲比命神社に瀬織津姫がまつられていることは先述しましたね。この六甲比命神社には、実際の瀬織津姫の墓があるともいわれています。

そして、六甲比女神社の社紋は稲荷宝玉の形であり、稲荷神社の社紋でもあるのです。

長い間、多くの日本人の信仰を受けていたことも、瀬織津姫と稲荷神社の共通点です。

瀬織津姫は、穢れを消す荒神であることから、日本人から何百年も慕われてきています。

これだけ稲荷神社の数が多いのは、日本人のDNA的なところと瀬織津姫が関係しているのでは?と直感が疼きます!